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長崎を洗濯致したく候〜ダイエイは長崎の歴史・文化を守り、次の世代へ継承します。 ながさき歴史散策は、ダイエイが長崎学研究家の宮川雅一先生の許可を得て過去の作品を定期的に
掲載しています。
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第1回連載 明治天皇と西郷隆盛の来崎
 
第2回連載 坂本龍馬と長崎
 
第3回連載 長崎奉行・松平図書頭康平のこと
 
第4回連載 長崎と坂本龍馬に深く関わった
薩摩藩家老・小松帯刀
 
第5回連載 斎藤茂吉と長崎
 
第6回連載 福澤諭吉と長崎
 
第7回連載 女傑の茶商人・大浦お慶はねずみ年生まれ
 
第8回連載 姿三四郎のモデル 柔道家・
西郷四郎
 
第9回連載 明治期・長崎における産業経済界の大恩人・リンガー
 
第10回連載 長崎水産業界の恩人・倉場富三郎
 
NHK大河「ドラマ龍馬伝」応援企画@
三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の初来崎
 
NHK大河「ドラマ龍馬伝」応援企画A
龍馬も出入りした土佐商会を作り高島炭鉱を経営
した後藤象二郎
 NHK大河「ドラマ龍馬伝」応援企画@ 三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の初来崎
 
 
 正月からNHK大河ドラマ「龍馬伝」がはじまったが、ここでは岩崎弥太郎の視点から見た坂本龍馬が描かれるといわれる。
 いうまでもなく、三菱の創業者である岩崎と長崎は極めて深い関係にあるが、今年(本稿執筆時=平成21年)は岩崎が最初に長崎に来てちょうど150年目の節目にあたる年でもあるので、そのとき岩崎が長崎に来てどのような人に会ったかを中心に、安政6年(1859)ごろの長崎を振り返ってみたい。

 岩崎弥太郎(1834〜1885)が初めて長崎を訪れたのは、安政6年12月6日(1859年12月29日)であった。役目は、諸外国の国情や文物制度を調べるとともに、阿片戦争はじめ西欧列強のアジア侵略についての情報を集め、あわせて土佐の物産で輸出できるものを詳しく検討するという極めて困難な仕事であった。宿舎は、丸山に近い鍛冶屋町の大根屋。

 年明けとともに活動を開始。正月6日、越前藩等の御用商人・小曽根乾堂に会い、海岸埋築工事中の現・小曽根町辺りに行って、越前藩士の三岡六郎(由利公正)と仮小屋で酒を酌み交わす。これはまったく偶然のことであった。
 翌7日、唐通詞の鄭永寧などと会って、書物の借覧や中国商人への紹介を依頼する。鄭は、明治維新後、外務省で活躍し、訳詞統譜の跋文を書いたことでも有名な人物である。

 11日には、シーボルトの娘・楠本イネを養育した医市・二宮敬作宅を訪れ、その甥の三瀬周三に会って、再来先中のシーボルトへの紹介を依頼し、のちそれを実現している。この年、シーボルトは64歳、二宮は56歳、タキは53歳、イネは32歳、三瀬は21歳。二宮宅はその後も訪れ、狸の解剖を見る。17日には、医学伝習所に欄方医の松本良順を訪問。

 29日、小島の西洋砲術家・高嶋秋帆旧宅にその高弟・中島名左衛門を訪ね、新年の「砲術初撃ち」に立会う。2日後、中島の案内で硝薬製造所に行き西洋仕掛けの機械を見学。
 3月8日には、清国人・巖礼堂と面会し、太平天国の乱など中国の最新情報を聞く。漢文は得意であったから、唐通事付きながら漢詩を交換したり筆談もしたようである。
 4月30日、広馬場の英国商人・メジョールの店に行って、持ち船の蒸気船に乗り、翌日には英国軍艦も見学できた。これらの人物との会話から、樟脳が輸出可能なことを知る。
 このように懸命の努力をしたものの、所詮「横文字」が分からなければ仕事にならないことを悟り、交際上の必要もあって丸山などで大金を消費し、藩の許可なしで4月19日、長崎を離れた。

 これらのことから、当時の長崎が、日本人、西洋人、中国人が入り乱れ、商売と情報が飛び交う国際都市であったことがうかがわれ、それを見聞したことが仕事は失敗であったとしても、岩崎弥太郎がこれから飛躍するために大いに役に立ったことは疑いもない事実である。
                                                    長崎都市経営研究所所長
                                                   長崎学研究家 宮川雅一
 
<プロフィール>
宮川 雅一 (みやがわ まさかず)
昭和 9年生れ
長崎市に生れ勝山国民学校→長崎中学校(新制)→長崎東高等学校を経て
昭和32年 東京大学法学部卒
昭和54年 長崎市助役
昭和62年 長崎都市経営研究所所長
著書には「長崎散策〜歌碑歌跡を訪ねて」・「斉藤茂吉の歌碑歌跡を訪ねて」・「向井去来の句碑足跡を訪ねて」などがある。
近年は、学さるくをはじめ文化継承活動にも精力的に活動なされている。
 
 
 
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